公開日: 2019年05月13日 19:30
著者: 遊一
カテゴリ: ハウツー

なぜ大半のキャンプ場で直火が禁止されているのか?

キャンプ場の注意書きや、SNSなどでよく見かける「直火禁止」の文字ですが、具体的に何でやってはいけないのかを書いているところが少ないなと感じたので、今回はどうして地面で直接火を熾してはいけないのかをお伝えします。

そもそも直火とは?

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直火とは、地面に直接薪などの燃料を設置して、焚火をするというもので、よくアニメや映画でよく見る焚火です。その為、焚火と言うとこのスタイルを想像する方が大半かと思われます。

つまりは、地面に直接火が接している状態を「直火」と呼んでいるわけです。

ですが、現在ではこのスタイルで焚火をできる環境はかなり限られており、キャンプ場の殆どはこの直火を禁止しています。

なぜ、直火がダメなのか。

なんとなく皆がダメと言っているから、では納得できない方に向けて、この問題の理由を解説していきます。

 

理由その1 景観が損なわれる

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当たり前ですが、火は非常に高温です。

地面に直接火を熾せば、地面は黒焦げになってしまいます。芝生のサイトなら、せっかく生えた芝生がその部分だけハゲてしまって、とってもかっこ悪いサイトになってしまいます。

もし、自分がキャンプ場のオーナーだったとして、丹精込めて整えたサイトが黒焦げにされたり、芝生に10円ハゲ作られたらとっても悲しいですよね。

また、自分の案内されたサイトがそんな有様だったらどうでしょう。ちょっと残念な気持ちになりますよね。

 

理由その2 他の利用者や次の利用者に迷惑が掛かる

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その1でも言いましたが、自分が案内されたサイトの芝生に10ハゲが作られていたら、あなたはどう思うでしょう。

キャンプ場に文句を言う程ではないにしても、いやな気持になってしまいますよね。

ソロキャンプならまだしも、小さいお子さんを連れていたら尚のこと。自然の中で位のびのび遊ばせてあげようと考えていたのに、気づけば「あの焦げた所には近づかない様に」なんて言ってしまいますよね。

消火が十分にされていなければ、知らずに近づいてしまってヤケドしてしまう事もありますから、なおのことです。

 

理由その3 やりっぱなし

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多分ですが、最近直火に対してここまで厳しくなったのはこれが一番の理由なのではないかと感じています。

石で適当に作ったかまどや、燃え切らなかった薪をそのままにして帰ってしまう一部の人たちがいる為に、キャンプ場は余計に清掃しなくてはいけません。それに、薪や炭を放置して帰っていくような人たちが、必ずキチンと消火をしていくでしょうか? それにより清掃に携わった人が怪我してしまったら・・・。

こうなってくると、一番の解決策が「制限を設ける」になってしまっても不思議ではないですよね。

 

まとめ

記事を書いていて思いましたが、意外とダメな理由って単純で、数も少なかったですね。

それでも、「マナーだから」とか「キャンパーの常識だから」と曖昧にしていたくなかったので、文字に起こしました。

本音を言えば、当サイト管理人は直火の焚火好きなんです。(もちろん許可された場所での話しです)

ですが、これ以上直火の焚火が問題になれば「焚火」自体禁止のキャンプ場が増えてきてもおかしくないのでしょうか?

直火禁止は全然我慢できますが、焚火禁止となるとキツイのは私だけではないはず。

なんなら焚火しにキャンプに行っているようなものなのに、そうなってしまっては今後もキャンプを楽しめる自信はありません。

この記事が少しでも禁止場所での直火焚火が減る事に繋がれば幸いです。

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