公開日: 2019年02月09日 19:30
更新日: 2019年02月10日 02:20
著者: 遊一
カテゴリ: 初心者向け

【超初心者向け】どれがいいの?キャンプで使うガス缶のきほん

これからキャンプを始められる方が恐らく抱くであろう疑問「丸い形の物と筒みたいな形の物ってどう違うの?」や「他社の缶使って大丈夫?」等の疑問にお答えします。

キャンプでのガス器具の主な使い方

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主な使用用途としては、調理と暖房と照明です。ガス缶にガスストーブと呼ばれるバーナーを取り付けてガスコンロにして調理に使ったり、ヒーターアタッチメントを取り付けて暖房器具にしたり、ランタンの燃料になったりといった感じです。

料理に暖房に照明と、かなり万能的な能力をガス器具は持っているのが分かりますね。これからはそのガス器具に使うガス缶のイロハをお教えします。

 

知っておきたい二種類のガス缶

アウトドアなどで使うガス缶には種類が二つあります。概要欄にも書きましたが、丸みを帯びた台形状の物と、筒状の物の二種類です。

この二つのガス缶にはそれぞれメリットとデメリットがあり、特徴を理解して賢く使い分けて楽しいアウトドアライフを満喫しましょう。

 

二つのガス缶の名称

まずは家で鍋をするときにも使う馴染み深い筒状のガス缶ですが、こちらの名前は「Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)」通称「CB缶」と呼ばれています。

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もう一つの台形状のものは、「OutDoor(アウトドア)」通称「OD缶」と呼ばれ、その名の通りアウトドアユースを目的としたガス缶です。

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それぞれのメリットとデメリット

  メリット デメリット
CB缶

・どこでも手に入り低価格・お家にあるカセットコンロの物を使える

・入手しやすいので防災用にも適している

・火力がOD缶と比べるとイマイチ

・嵩張る

・寒さに弱い

OD缶

・高火力

・クッカーの中に入れれば嵩張らない

・アウトドアギアらしい見た目で雰囲気抜群

・CB缶より寒さに強い

・値段が高い

・ホームセンターかアウトドア専門店以外に置いてある店が少ない為入手し辛い

と、このようにそれぞれ長所と短所が存在し、使用用途や思い描いているキャンプシーンによって選ぶべきガス缶は変わってきます。

 

結局自分はどれを選べば良いのか?

上にメリットとデメリットをそれぞれ書きましたが、じゃあ結局のところ自分はどの缶を使う器具を買えば良いのか? という疑問にお答えします。

 

CB缶

CB缶のメリットは安くてどこでも手に入る事なので、気軽にキャンプを始めたい方と、ガスを沢山必要とする方におススメです。

沢山使うというのは調理にではなく、暖房で継続的にガスを使い続ける場合ですね。暖房にOD缶を使ってしまうとかなりガス代が高くつきますので、CB缶の使用がおススメです。

 

OD缶

OD缶のメリットは高火力とタフさ、携行性の良さなので、キャンプでの料理に火力を求める方や、バイクツーリングキャンプのような荷物の制限が厳しいキャンプをやりたい方におススメです。

 

他社製のガス缶って使っていいの?

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ガス缶の種類は二つでしたが、色々なメーカーから同じ種類、同じ形のガス缶が発売されていますよね。形が同じなら他社製のガス缶を使っても良いのでしょうか?

CB缶の場合

阪神淡路大震災の時の教訓を基に、CB缶の規格が見直され、1997年製以降のガス缶はすべてJIS規格に統一してある為、全てに互換性があります。

つまりはSOTOのガスストーブにイワタニのガス缶をつけても問題ないという事になります。

ですが一応、メーカーの注意書きには「純正品をお使い下さい」との表示がある製品もありますので、試される時は自己責任になります。

 

OD缶の場合

OD缶もCB缶と同じく規格自体は統一されている為、使えないことは無いのですが、他社のガス缶を使用中に破裂や破損を生じても保障対象外になりますので、完全自己責任での運用になります。

 

どちらも自己責任じゃないか!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、100%大丈夫じゃない以上こういう書き方になってしまいました、すみません・・・。

管理人の個人的な考えですが、CB缶は他社流用OK、OD缶は純正品を使う。という認識でキャンプで使用しています、ガス缶の他社流用はこんな感じでグレーな部分が多いので、気になる方は少なくともOD缶は純正のを使用したほうが良さそうです。

 

ガス缶の注意点

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高温注意

夏場の社内や直射日光の当たる場所でのガス缶のい放置は、缶の破裂に繋がるので絶対にやめましょう。また、調理中は幅射熱にも注意が必要で、鉄鍋やスモーカーなどでガス缶を覆うような使い方をしているとガス缶本体が熱くなり、同じく破裂の危険性がありますので十分注意しましょう。

 

換気もしっかり行ないましょう

テントなどの密閉空間でガスを燃やすと、不完全燃焼を起こして一酸化炭素が発生しやすくなります。一酸化炭素は無色無臭なので気づきにくく、症状が現れる頃には時既に遅しという事もありますので、換気は徹底して行なうようにしましょう。

 

 

まとめ

というわけで、今回はキャンプで使うガス缶の知っておきたい基本的な知識を紹介しました。

この記事で紹介した内容と注意点を把握していれば、ガス器具はとても便利なギアとしてさらにキャンプを楽しくしてくれるはずです。

自分に合ったガス器具で、充実したキャンプライフを楽しんで下さいね。

 

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